ヘアカラー後のかゆみ
ヘアカラー(アルカリカラー)をした後に痒みが出る
って悩んでプレイスにご来店される方が最近多いので
旧ブログには書いたことがあると思うけど、ここにもその原因と対処法を書いておきます。
ちなみに、アルカリカラーとは白髪染め・おしゃれ染め・グレイカラー・ファッションカラーなどと呼ばれる
昔からある一般的なヘアカラーの事です(ヘナ等の植物染料やヘアマニキュアは除く)
人によって症状や度合いは様々だけどカラー後に
頭皮が赤くなる・頭皮の痒み・湿疹 などの症状が出る事がある
原因は大きく分けて二つ
①アルカリ剤や過酸化水素水に刺激を受けて頭皮が炎症を起こすケース
髪の毛や肌は弱酸性、そしてアルカリカラーは名前の通り薬剤がアルカリ性
しかも色や明るさによってはPH10とか11とかになっちゃう
頭皮はPH5前後なのでPH11ってすごい差でしょ?
そのアルカリの1剤に2剤を混ぜるんだけど
2剤は酸化剤の過酸化水素水でPHが2~3の強酸性
(消毒に使うオキシドールは過酸化水素水の3%溶液、ヘアカラーでは最高で6%の過酸化水素水を使う)
そのアルカリと酸化剤を混ぜ合わせる事で酸化反応が起き
酸素を発生させて髪の毛を染めていくんだけど、その化学反応が頭皮の上で起きてるんだから
刺激を受けたり炎症が起きたりしても全然不思議じゃない
だけど、頭皮が強い人もいれば敏感な人もいるのでみんながみんな症状が出るわけじゃない
同じ洗剤を使っても手荒れする人もいれば、なんとも無い人もいるようなイメージ
②科学染料にアレルギーを起こすケース
アルカリカラーには数種類の科学染料が入ってるんだけど
中でもジアミンと呼ばれる染料はアレルゲン(アレルギーを起こしやすい・原因となる物質)
ジアミンにアレルギー反応を起こして痒みが出る事もあるけど、症状は人によってかなり違う
花粉症も花粉にアレルギー反応を起こしてるけど
軽い人もいれば酷い人もいるでしょ?そんな感じです
だけどジアミンほど効率の良い染料が他に無いから
どうしてもジアミンが必要なのがアルカリカラーの現状です。
原因の見分け方
①の場合はカラーの最中や直後に症状が出る事が多い
②の場合は次の日や2日後に症状が出る事が多い
①の場合は症状が長く続く事は少ない
②の場合は症状が長引く事が多い
だけど、あくまでも目安であって絶対ではありません
皮膚科で調べようと思っても、ジアミンのアレルギー検査が出来る病院はほとんどない
岩国市で言えば医療センターでもできない。
それぞれの対処法
①の場合は根元を空けて塗布する、もしくは出きるだけ暗い色を選ぶことでアルカリは低くなり刺激が減る可能性もある
②の場合はジアミンを使用しないヘアカラーをするしかないんだけど
ジアミンもアルカリも過酸化水素水も使わずに髪の毛を染めようと思ったら
ヘナとインディゴしかありません
脅かすわけじゃないけど
①の場合は重症化することは稀だけど
②の場合は最悪死を招く事もある
カラー後におかしいな?って思ったら まずはご相談ください。