あの頃のワクワクが、そこにあった
目次
◆リターンライダー【20年ぶりの再会、衝撃の現代バイク】
一昨年、20年ぶりにバイクに戻った。
いわゆるリターンライダーってやつだ。

久しぶりに乗ったバイクには、
正直、かなりの衝撃を受けた。
インジェクション、ABS、トラコン、スマートキー
10代・20代の頃に乗っていたバイクからは
考えられないほど進化していた。
便利で乗りやすく、
いつ誰が乗っても同じように走ってくれる。
……でも
どこか、物足りない。
初めてバイクに乗ったのは、
中学生の頃。
友達のお母さんのスクーターを、
夜中にこっそり持ち出して、ヘルメットもかぶらずに走り出した。
アクセルを思いっきりひねると、
今まで感じたことのない風が全身を駆け抜けた。
何でもできる気がして、
どこへでも行けそうで、
少し大人になったような気がした。
「バイクって、こんなに楽しいんだ」
あの時の感覚は、
今でも忘れられない。

◆便利さの裏にある虚しさ【快適さは移動手段に過ぎない】
快適さや移動手段として考えるならば、
バイクは車には敵わない。
足として使うなら
正直スクーターが一番合理的だ。
だからこそ
バイクは、「趣味の乗り物」なんだと思う。
昔乗っていたバイクのように
不便なくらいが、ちょうどいい…

◆旧車の“儀式”【白煙とオイルの匂い】
冬はチョークを引き
キックペダルで上死点を探る。
白煙を上げながら、暖機をしてると
焼けたオイルの匂いが漂ってくる。

全部「儀式」みたいなもので、
バイクと会話してるような感覚が、たまらなく楽しかった。
今のバイクは完成度が高すぎて、
自分が介入する余地が少ない。
その点、昔のバイクはクセだらけだ。
運転しづらいけど
「乗りこなしてる感」が
ダイレクトに返ってくる。
◆2ストの記憶「忘れられない吹け上がり」

2ストのレーサーレプリカには、
昔たくさん乗った。
10代の頃は、バイクに乗ることが楽しくて
朝から晩まで走り回っていた。
刺激も、音も、速さも
全部知ってる。
いつかまた乗りたいとも思う。
でも、今じゃない…
◆心奪われた空冷4気筒【少年時代、届かなかった夢】
当時、乗りそびれてしまったバイクがあるとしたら、
それはネイキッド空冷4気筒・キャブ車だ。
10代の頃に憧れてたCBXやCBR400Fは、
正直、旧車素人にはハードルが高い。
そう考えると、頭に浮かぶのは
カワサキ最後の空冷4気筒・ゼファー
ちょうど、
僕が16歳だった頃に世に出たバイクだ。
アイドリング時の低く乾いた音や、
高回転まで回したときの集合管の響きは、
排気音というより、楽器を奏でているような感覚だった。
速さや性能は、もういい。
数値やスペックより、
記憶に残る時間を大切にしたい。
他人に理解されなくていい、
自分がニヤっとできれば、それでいい。
旧車に辿り着いたのは、
昔のバイクも、今のバイクも味わい、
少し遠回りをした末に、
自然と気持ちが戻ってきただけ。
それが、
今の僕なりの答えだ。

◆プラモデルと偶然の出会い【偶然が紡いだ、あの頃へのタイムスリップ】
実は昨年末、
なんとなくゼファーのプラモデルを買った。
箱を眺めてるだけなんだけど、
なんだか昔を思い出して、
不思議と懐かしい気持ちに包まれた。

そして正月休み
いつものバイク屋に、ふらっと立ち寄った。
並んでいるバイクを
何気なく眺めていると、
視界の端に、違和感を感じた。
見覚えのある色、
どこかで見たことのあるライン。
一度、目を逸らしてから、
もう一度、そこを見る。
そこにあったのは、
ゼファーのファイナルエディション
しかも、
色はプラモと同じ火の玉カラー
……偶然にもほどがある。
一瞬、
現実なのか分からなくなるほどだった。
狙っていたわけでもないし、
約束していたわけでもない。
ただ、
心の奥にしまっていたものが、
そっと引き出された。
少年時代に感じていた、
あの頃のワクワク。
それが、
確かに、そこにあった。

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