酸性縮毛矯正は髪に良い? その2
前回の続きなんだけど
酸性縮毛矯正の薬剤は主に2種類ある
だけど、片方は2剤での固定が難しいから使わないって書いたけど
その2剤問題を実験してみた時の写真が出てきたので載せてみます
もう5年くらい前の写真だけど
酸性矯正の薬剤2種類でデジパーをかけて、2剤でちゃんと固定できてるかどうかの実験
右側にはスピエラという酸性矯正で使用する薬剤
左側にはGMTという酸性薬剤
デジタルパーマをかけて過酸化水素水の1.7%で酸化(固定)させる
同じくらいかかってるでしょ?
2剤でちゃんと酸化(固定)できてたら
この上からアイロンしてもパーマが落ちる事はないんだけど
両方とも同じようにアイロンで伸ばして
今度は過酸化水素水の6%という高濃度酸化剤で固定してみると
右側(スピエラ)の方はパーマが落ちた
乾かしても同じ
スピエラという薬剤では1.7%の過酸化水素水では酸化(固定)出来てないって証拠なんです
酸化(固定)できてないって事は、パーマや縮毛矯正も落ちちゃうし
時間の経過と共に髪の毛の傷みにもなる
スピエラを使用するなら最低でも6%という高濃度の過酸化水素水が必要なので
傷みが少ないから、傷みすぎててアルカリ矯正が出来ないからって理由で酸性矯正をしたはずなのに
6%の過酸化水素水を傷んだ髪の毛にドバドバかけて、それが原因で髪の毛が傷み
時間の経過と共にクセ毛は戻り、髪の傷みは酷くなる
まあ、美容院は
「傷みやすい髪なんでしょうね、やっぱり今回も酸性矯正じゃなくちゃだめですよ!」
って儲かる(笑)
髪の毛の為にと思って酸性矯正をかけたのに
実はそれが原因で髪の毛が傷んでたって事にもなりかねない
しかも過酸化水素水1.7%って普通の縮毛矯正の2剤と同じくらいの濃度です
6%なんて普通は使わない濃度(消毒用オキシドールの2倍の濃度)
だけど、スピエラやGMTにはブロム酸っていう酸化剤(2剤)を使わなければいけないっていう薬事法がある
ブロム酸なんて過酸化水素水以上に酸化(固定)できない薬剤ですよ
だからスピエラっていう薬剤はプレイスでは絶対に使用しません
その場の仕上がりの手触りなんかは最高に良いんだけど
2剤の問題がある限り、デメリットのほうが全然大きすぎて、スピエラを選択する理由は全くないと今現在は思ってます
なのでプレイスでは酸性矯正にはGMTしか使用しませんし
酸性矯正が必要だって僕が判断した場合のみに使用してます。
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