カール・ラガーフェルド
数日前、カール・ラガーフェルドが死去したとニュースになってた

ラガーフェルドといえばココ・シャネル没後、低迷していたシャネルに
デザイナーとして就任し、再び立て直した事でも有名な人
シャネルに関しては色々な本も読み漁ったけど
彼には今まで興味が沸かなくて調べた事もないし、よく知らない
だけど、あれだけ騒がれる人なんだからすごい人だったんだろうなぁ…
ちなみに僕がシャネルを崇拝しているのは
デザインや製品に対してではなく、ココ・シャネルの考え方に感銘を受けたから。
孤児院で育ち
日本でいう明治時代に最初の帽子のアトリエを開業するんだけど
あの時代に女性が小さな帽子屋開業から始まり、シャネルを立ち上げ
ハイブランドまで育て上げたって本当にすごい
当時、黒=喪服 としてファッション業界ではタブーとされていた黒を取り入れ
労働者の服の素材だったジャージー素材をファッションブランドに初めて取り入れたのもココ・シャネル
奇を衒ったわけではなく
強いこだわりやポリシーを持っていて
そのこだわりや考えはシャネルの全ての製品に反映されている
例えば化粧品一つとってみても
中身はもちろん、容器にもシャネルの考えが反映されていて
「使い初めから使い終わるまで綺麗でないとシャネルではない」
との考えから何層もの塗装を施し、傷が付かなく剥げないようにしている
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ココ・シャネルの意思は確実にシャネルに引き継がれ続けてるんです
だけど僕が1番衝撃を受けたのは
シャネルの時計J12(ジェイトゥエルブ)
2000年発売なので、当時のシャネルの影響力なら
適当に作って発売してもそれなりに売れてたはずなのに
(実際にファッションメーカーの時計はどこかに発注してロゴだけ付けて販売するケースも多い)
シャネルは構想から発売まで7年間もの月日をかけ
時計メーカーを買収し、自社のセラミック工場まで作り
傷付かない、変色しない、永遠に綺麗であり続ける時計 J12
を創り上げた
1993年から始まったJ12構想なのでココ・シャネル没後の事なんだけど
彼女の考えが会社に引き継がれ続けてたからこそ完成した時計なんだと思う

ダイヤモンドの次に固いサファイヤで作ったサファイヤガラスを使用し

ベルトやベゼルにはサファイヤと同等の硬さを持つ、シャネル工房で作られるハイセラミックを使用

J12のセラミックを磨くにはダイヤモンドパウダーを使うらしい
傷付かない、変色しない、永遠に綺麗であり続ける時計
シャネルだからこそ作れた時計だと思ってる
時計にセラミックを初めて使用したのはラドーってメーカーなんだけど、当時は全く注目されなかった
だけど、シャネルがJ12にセラミックを使用して以来ロレックスも真似たって話があるくらい
時計業界にも旋風を巻き起こしたシャネル
コーチ

ヴィヴィアン・ウエストウッド

クリスチャン・ディオール までもがJ12を模した時計を販売してるほどの影響力

だけど、開け閉めでマニキュアをしてる爪を傷つけないためのバックルまでを考えて作るのがシャネルだ

J12といえば元スマップの中居君・とんねるずの石橋貴明・AKB48の誰かがつけてたりで有名になったけど
特に中居君の白いJ12で注目を浴びたから
J12=ホワイト ってイメージを持つ人が多い
だけど、ココ・シャネルの残した言葉の一つに
黒は絶対的なラグジュアリー
って言葉がある
実際にJ12も最初は黒しか発売されなかった
たしか、ホワイトは発売から3年位経ってからだったと思う
シャネルの化粧品もブティックも店員さんの制服は黒一色
それだけココ・シャネルにとって黒は特別な色だったのだろう
なのでココ・シャネルをリスペクトするのなら
J12は ブラック を選ぶべき!
(僕の偏見だけど)笑
時計は永く使う事を考えると機械式がお勧め
そしてココ・シャネルの1番愛した宝石はダイヤモンド
そうなるとJ12の中から選ぶモデルは
機械式の38mmで文字盤がダイヤモンドのH1626がお勧め

ちなみに今知ったけど、以前より4万円安くなってる!
38mmはメンズモデルなので女性には大きすぎる
レディースモデルは33mm以下になるんだけど、レディースモデルに機械式はない(ケースに厚みが出るから?)
365モデルって36.5mmがユニセックスモデルで機械式なんだけど
この正月休みにシャネルで聞いたら製造終了との事だった…
時計好きに言わせると邪道な時計なのかもしれないけど
ココ・シャネルの事を知れば知るほど
これほど最高な時計は世の中には無いと僕は心から思ってる。
だけど、もしもラガーフェルドがいなかったら
J12は発売されてなかったかもしれない
ラガーフェルドさんありがとう
安らかにお眠りください。





