悪循環
先日ご来店された新規のゲストさん
12トーンに染めた髪の毛を9トーンにトーンダウン(暗く染める)しても
1週間もすれば色落ちして元通りになる
色落ちするからまた染めて→また落ちるの繰り返し
縮毛矯正はリタッチ(伸びた根元部分のみ)しかしてないけど
毎回フルカラー(毛先まで全部染める)で特に毛先は限界に近い状態だった
黒い髪の毛に9トーンで染めても、時間の経過と共に10トーン程度までは明るくなる(退色が起きる)
だけど、12トーンの髪の毛に9トーンで染めても そのうち12トーンに戻ってしまう
傷みが強ければ強いほど 色落ちは早く
数日から10日間程度しか色持ちしなくなってしまう事も決して珍しくない
トーンダウンの為に毛先まで染める事で毛先は何回も何回もヘアカラーをしてしまう
下の画像くらいの長さで、半年に一度全体を染めたとしても毛先は5回も染めた事になる
ヘアカラーを繰り返すたびに傷みは進み、色落ちはもっと早くなる
染めれば染めるほど染まり難く、色も持たなくなり髪の毛を傷めてるだけの悪循環
これってヘアカラーだけじゃなく縮毛矯正にも当てはまる事なんですよ。
過去に見たことのあるケースでは
繰り返しフルカラーをしているお客様に、根元だけ縮毛矯正のリタッチをしたのに
毛先がビビリ毛になってしまった!って事故も見たことがある
毛先には矯正の薬剤をつけてないのに!?って思うけど
洗い流すときに毛先に流れるだけでもビビリ毛になる事もある
ヘアカラーと縮毛矯正の両方をするって
思ってる以上に リスクの高い事なんです!
お店によっては
●8トーン以上のヘアカラーをしていると縮毛矯正はしません
●他店で縮毛矯正をしていた初めてのお客様には縮毛矯正はかけません(2度目以降のご来店ならOK)
ってルールを決めてる美容院も実際にある
「なんだよ そのルール!」って思うかもしれないけど
それだけ縮毛矯正に詳しくてリスクも知ってる美容院だからこそのルールなので
何でも誰でもしますよ!ってお店よりは信頼できると思う
ちなみにプレイスにはそんなルールは無いけど
僕が見てリスクが高すぎると判断した場合にはお断りしています
だけど、原因と対処方法、その先の提案と方法はきちんと伝えます。
冒頭のお客様が
「何で染めると傷むの?」
って言ってたけど
アルカリカラーはアルカリと過酸化水素水の化学反応で染めてるんです
12トーンだとブリーチ剤に近いくらいの強アルカリ
そこに酸性の過酸化水素水を混ぜ合わせて酸化反応を起こし
酸素を発生させてメラニン色素を破壊し、酸化反応で科学染料を発色させています
12トーンでも9トーンでも同じです
毎回メラニン色素を壊された髪の毛はスッカスカになって穴だらけ
水に濡れると穴に水がたくさん入り込みクタッとしたような柔らかいような感じになる
乾かすと穴の中の水分が無くなり、ゴワゴワしたようなチリチリしたような固い手触りになる
こうなると いつビビリ毛になっても不思議じゃない末期症状
髪の毛は有限です
現在の毛髪科学では 一度傷んだ髪の毛が元に戻ることは絶対にないと言われています
髪の毛を大切にしましょう。
Hairmake Place 美容室プレイス
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