あの人と、同じ景色を走る日が来た
・昨年12月のこと
ガレージにずらっと並ぶ、旧車を前にして
しばらく言葉が出なかった
ただ「すごい」とか、そんなレベルじゃなくて
あれは完全に“別の世界”だった
それ以来、僕の中であの人は
ただのバイク好きじゃなく、少し特別な存在になっていた。
その後も何度か話すうちに
気づけば少しずつ影響を受けていて
「自分もカワサキの空冷4気筒に乗りたい」と思うようになっていた
そして、ゼファーを買った
報告すると
わざわざ家まで見に来てくれて
そのときに、ふとこう言われた
「うちにも同じ火の玉カラーの750があるから、一緒に走ろう」
同じ火の玉の750に乗っている
しかも、それで一緒に走る
なんだか現実味がなくて、軽く頷いたあと
頭の中ではもう、その光景が浮かんでいた
帰ってからも、何度も何度もその光景を想像した
並んで走る同じ火の玉ゼファー…
まだ少し先のことなのに
楽しみでしかたがなかった。
・そして当日
そして当日
約束の時間に家に着くと
すでにガレージの前で待っていてくれた
シャッターの前に出された一台のゼファー
Z2仕様の750
その横に、自分のゼファーχを並べる
少し距離をとって、あらためて見る
……並んでる
同じ火の玉カラー
同じ空冷4気筒
あのガレージで見た景色と、どこか繋がっている気がした。

・走りだす
エンジンをかける
少しだけアイドリングを上げて、暖機
ドロドロドロ……と鳴る集合管の音に
低くて太い音が重なる
大型バイク4本出しの、あの独特の響き
一瞬だけ目を合わせて、軽く頷き
ゆっくりと走り出した
前にZ2仕様のゼファーがいる
それだけで、少しおかしかった
並んで走るゼファー
同じ火の玉カラー
あのガレージで見た“外側の景色”の中に
今、自分がいる。
・思ってたのと違う
奥さんとタンデムだし、
今日はのんびり走る感じかな…と勝手に思っていた
走り出してすぐ
……あれ?
いない
さっきまで横にいたはずのゼファーが
気づけば前の方で小さくなっている
ペースが、普通じゃない
慌てて追いかける
別に無茶な走りじゃないのに
なぜか距離が縮まらない
15歳年上
ウソだろ?
むしろ、余裕すらある
ちょっと笑えてきた
「これは、ちゃんと走らないと置いていかれるやつだ」
そう思った瞬間、僕の中のスイッチが入った。
・休憩
走り続けて、少し休憩
エンジンを止めたあとの静けさと
さっきまでの2台の音の余韻が残っている
バイクを並べて
なんとなくそれを眺めながら話す時間

走っているときとはまた違う
ゆるい空気
こういう時間も、悪くない。
・昼食とデザート
昼食はオークンでカンボジア料理
走ったあとの体に、ちょうどいい感じで沁みる
そのあと、iiiro gelatoでジェラート
走った後のゆっくりとした時間

・乗ってみる?
駐車場で話してると
「ちょっと乗ってみる?」と
Z2仕様のゼファー750
正直、かなり嬉しかった

跨って、エンジンをかける
同じ空冷4気筒でも音が違う
振動も、何もかも全部違う
さっきまで前を走っていたバイクに
今、自分が乗っている
ゆっくり走り出す
ほんの少しだけど
あの人が見ている世界に触れられた気がした。

あのガレージで見た景色は
別の世界のものだと思ってた
でも気づけば、少しだけその中に入っていた気がする

もちろん、まだ全然追いついてないし
たぶんこれからも追いつけないと思う
でも、それでいい…
また影響を受けて、
少しずつ何かが変わっていくんだろうな。

じゃあまた (´・ω・)ノ
▼LINE登録はこちら(ご予約・質問・ご相談はLINEからでもできます)
![]()
▼プレイスがはじめての方へ(サロン紹介・アクセス・料金など)
Hairmake Place 美容室プレイス
岩国市南岩国1-13-35 ℡ 0827-31-0057





