パーマよりコテの方がカールが強いって本当?
「パーマよりもコテで巻いた方が、しっかりカールが出るってことですか?」
こんな質問がありました。

髪の毛の中の結合を、切ったり繋げ直したりする事でカールが付くのですが
パーマとコテではカールのつく原理が全く違うんです
こんにちは♪
南岩国駅すぐの美容室「プレイス」の藤原です。

自分自身がヘアカラーにアレルギーを発症したことをきっかけに
植物で染める自然派ヘアカラー(ヘナ・インディゴ)に力を入れています。
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「パーマよりもコテで巻いた方がしっかりカールが出る」
というのはよく聞く話ですが、実はパーマとコテ巻きではカールのつき方が全く違う原理によるものなんです

パーマは、1剤の還元剤によって髪内部のシスチン結合を切断し、ロッドで髪を巻いて形を変えた後、2剤の酸化剤で結合を再生させて形を固定します
これは薬剤の化学反応による半永久的な形状変化をもたらすものです
ただし、パーマのウェーブは髪が濡れている時に最も強く、乾くとカールが緩くなる特徴があります。

一方、コテ巻きは高温の熱を利用して髪の中の水素結合を一時的に切り、髪が冷める過程でその熱変形した形に水素結合が再形成されることでカールがつきます
水素結合はジスルフィド結合よりずっと弱い結合なので、湿度や水に触れるとカールがとれやすいです
しかし、コテ巻きは乾いた状態で髪に直接熱を加えるため、見た目にはよりしっかりとしたカールがすぐに出るのが特徴です。
パーマはシスチン結合の化学的変化で半永久的な形状記憶をします
コテ巻きは熱で水素結合を一時的に再配置して即効でカールをつけます
コテ巻きにはシスチン結合は関係なく、同じカールでも原理が全く違い
見た目やカールの持続性に違いが生まれます
結合としてみると、水素結合よりもシスチン結合の方が強力なので
シャンプーをしてもパーマは落ちない(再現性がある)のですが
強力なゆえに、パーマ液の反応で切れる結合は2割程度と言われています
逆に、水素結合は分子間の弱い結合であり
湿気や熱、さらには水に濡れるだけで簡単に切断され、髪が乾くと再結合します
その為、速攻的にしっかりとしたカールを付ける事ができますが、湿度や水分によってすぐに元通りになってしまいます
なので、コテ巻きの方がしっかりとしたカールが付けられます
もしも、コテと同じ太さのロッドでパーマをかけたとしたら、カールの出方は全然変わり
「持続性」と「カールの質感」に大きな違いが生まれます。
下のpdfに、パーマ剤で切断される毛髪内のジスルフィド結合の割合や再結合について書かれていますので読んでみて下さい↓↓↓
毛髪中のジスルフィド結合の切断と再生の評価法の検討
https://www.jstage.jst.go.jp/article/sccj1979/25/4/25_4_232/_pdf
上の論文を要約すると
・パーマ液による切断率はおおよそ20%前後。
・加熱温度やpH、処理時間で切断率に違いがでる。
・2液での再結合率は100%に届かず、繰り返しパーマで再結合率が低下。
・切断率が高いほどパーマのウェーブ効果は高まるが、毛髪損傷も増加する。
つまり、使う薬剤や放置時間などで違いが出るが、パーマ液による結合の切断率は約20%
だけど2剤での再結合は100%できないので、繰り返しパーマをかけるほどにパーマのかかりは悪くなり髪の毛の傷みも増加する。
ちょっとややこしい話になったけど、パーマでコテ巻きと同じようなカールは出せないし
パーマを何度もかけると、余計にかからなくなるし、傷んじゃうので
美容師さんに相談して、先の事を考えた計画的な施術をお勧めします
お気軽にご相談ください♪
じゃあまた (´・ω・)ノ
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