上手くいかない縮毛矯正

 

 

 

縮毛矯正が上手くいかなかったとか、納得できなかったとか

失敗したとかって感じる理由は ほとんどの場合

 

 

クセが伸びなかった
極端に傷んだ
仕上がりが不自然になった

 

 

この3つのうちどれかに当てはまるのではないでしょうか?

 

 

 

3つの原因と改善方法を書いてみようと思うのですが

ここでは美容師さんの初歩的なミスは除きます

あくまでも髪質やホームケア等が原因で上手くいかない場合についてです

 

 

 

まずは一つ一つを説明する前に

3つ全てにに共通する原因は

 

髪の傷みです

 

 

 

傷みといっても 部分的に差が大きい傷み や 度を越えた傷み の事ですが

縮毛矯正の難易度を上げる1番の原因はホームカラー(自分で染める事)による傷みです

 

 

ホームカラーがなぜダメなのか?

 

市販のカラー剤が強すぎて 髪の毛を傷めてしまうから!

 

ではありません

 

 

自分で染めるとリタッチ(伸びた部分のみ染める事)なんてまず無理です

どうしても前回染めた部分にまで薬剤が付いてしまいます

何度もカラー剤が付いてしまった部分は縮毛矯正の薬剤に耐え切れなくなってしまいます

 

美容院でのヘアカラーは、基本前回の施術以降に伸びた部分だけを染めるリタッチという方法で染めています

 

 

 

ホームカラーの中でも特に1番縮毛矯正を難しくしてしまうのが 部分染め 

 

生え際や分け目は白髪が気になるので1~2週間に一度染めて

数ヶ月に一度だけ全体染め

 

 

このような染め方は縮毛矯正の 失敗の確立 がグンと上がります

 

 

 

ヘアカラーによる傷みでも全体が均一に傷んでいるのであれば

たいした問題ではないんです(限度はあるけど)

 

なので、できるだけ美容院で染める事をお勧めします。

 

 

部分によって傷みの差が大きいと薬剤の効き具合が全く変わってくるので

薬剤の塗りわけが必要なのですが

ここまでっていう線があるわけではないので完璧な塗りわけなんてできません

 

 

なので、傷みの少ない部分に合わせれば傷みの強い部分がチリチリになったり

傷みの強い部分に合わせれば傷みの少ない部分のクセが伸びなかったり

時間の経過と共にクセ毛の戻りが起きてしまったりするんです。

 

 

ホームカラーでも毎回全体をきちんとリタッチできていて

すごく良い状態の方もたまにおられますけど

そんな場合は全然OK(笑)

 

 

ちなみにですが

自分が以前働いていたお店や知り合いのお店で

 

 

「9トーン以上のヘアカラー毛には縮毛矯正をしない」

「ホームカラーをしている方は縮毛矯正を断る」 なんてお店もありました

それだけリスクが高くなるって事なんですよね

 

 

 

プレイスでは新規の縮毛矯正のお客様の場合、まずは今現在の髪の毛の状態を見て

リスクが高い場合には、原因と理由、縮毛矯正をかける事で起こるかもしれない最悪のパターンもお話させて頂きます

(場合によってはお断りする事もございます)

 

 

 

 

失敗パターン①「クセが伸びなかった」

 

縮毛矯正をかけたのにクセが伸びなかった

 

いろいろな原因があるのですが

そのうちの一つは薬剤が適正に効いていないからクセが伸びなかった。です

 

 

その理由の一つは最初の方に書いたように

ホームカラー等で部位により傷みの差が激しすぎる場合は部分的にクセが伸びない失敗が起こりやすくなります

リタッチをする。部分染めをしない。 事である程度回避できますが

やはり1番の改善方法は美容院で染める事です

 

 

 

その他の原因で考えられるのは クセ毛の質です

 

クセ毛といってもいろいろな種類があり、うねりや波状のクセ毛が一般的です

このようなクセ毛は特に問題はありませんが

 

 

クセが強ければ強いほど薬剤の効かせ方もシビアになってくるので

やはり傷みは少ないほうが綺麗に伸びると思います

 

 

ちょっとややこしいのが 捻転毛 といって

1本1本に捻じれがあるクセ毛です

生まれつき捻転毛の方もいるんけど、加齢によるクセ毛には捻転系のクセ毛の事が多いです

 

 

 

このクセ毛はアイロン操作で捻じれを戻しながら伸ばすのですが

やはり薬剤の効かせ方も大切なので傷みが強かったり、部分的に傷みの差があると難しくなります

 

 

 

 

どうにもならないのが 連珠毛 と言われるクセ毛です

数珠のように毛がボコボコとしており

太い部分と細い部分が混在するクセ毛なんです

伸ばすことができる美容師さんもいるのかもしれませんが

自分には連珠毛を綺麗に矯正する技術はありません

 

 

先天性のものだと言われているようなのですが

お客様で出産を機会に連珠毛になってしまった方を知っているので

後天的になってしまう場合もあるのではないのかなと個人的には思ってます

 

 

捻じれもなく、そこまで強いクセでもないのであれば

少々傷んでいようが、傷みの差があろうがどうって事ないんですよね

 

 

クセがすごく強かったり、捻じれがあったりすればするほど

傷みが邪魔をして綺麗な矯正ができにくくなってしまいます。

 

 

クセが伸びなかった原因は

元々傷みすぎていた・部分的な傷みの差があった・クセ毛の質

いずれかに当てはまると思います(美容師のミスは除く)

 

 

 

 

 

失敗パターン②「極端に傷んだ!」

 

 

縮毛矯正をかけたらびっくりするほど傷んだり

傷みすぎてチリチリになった経験がある方もいるとおもいます

これにも考えられる原因や理由はあります

 

 

例えばホームカラーによる傷みの上に

矯正剤を塗ることで傷みを助長してしまいます。

 

 

均一な傷みの場合はまだなんとでもなりますが

部位による傷みの差が大きすぎると難しくなる場合もあります

 

 

 

また、毎日のストレートアイロンによる熱の傷み

髪の毛を半乾き状態で置いておいたり、寝てしまったりすることの傷み

海やプールに頻繁に通うことで起きる傷み等

 

日常での何らかの傷み+縮毛矯正剤

で起きてしまう事がほとんどです

それが簡単に見抜けない状態や複雑であればあるほど

縮毛矯正の難易度は上がっていきます

 

 

ただ、傷みすぎたと感じる原因に関しては

美容師さんが矯正をする事を止めているにも関わらず無理にしてもらったり

しない限りは起こることは少ないです(複雑な状態は除く)

 

 

どちらかと言えばホームカラー等で傷みが過ぎる場合は

伸びが悪かったり、伸びない部分ができたりする方が多いです

 

 

僕がリタッチ(伸びた根元部分のみ)を薦めたり

矯正毛にデジパー等を断ったりする場合は理由があるんです

 

 

上記に書いた色々な状況にも対応できるように

プレイスでは低アルカリを中心に中性~酸性の薬剤を使い分けています

 

 

 

 

 

ホームケアや日常生活での過剰な傷みの原因の例は

※アイロン等の熱
※頻繁な海やプール
※シャンプー後に乾かさずに放置
※いろんな物付けすぎ(特に洗い流さないトリートメント)

などが多いです

 

縮毛矯正を綺麗な仕上がりにしたければ

日常のケアも気をつけていくべきです。

 

 

 

 

 

失敗パターン③「仕上がりが不自然になった」

 

不自然と一言で言っても、不自然に感じる理由は人それぞれ

※毛先が真っ直ぐすぎてピンピン
※根元がつぶれてペッタンコ
※クセが伸びすぎて(真っ直ぐすぎて)不自然

どれも理由と改善方法が違うのですが

 

 

※クセが伸びすぎて(真っ直ぐすぎて)不自然

に関しては、クセが伸びなかったに対して相反する事なのでなんとも難しいですが

そこまで真っ直ぐに伸ばしたくなければ薬剤もアイロンもパワーを落とせばいいことだけなので

希望の伸び具合を説明すれば改善できると思います

 

 

それ以外で不自然と感じる理由は

毛先が真っ直ぐか根元がペッタンコのどちらかだと思います

 

 

毛先が真っ直ぐすぎて不自然だと感じたり

収まらなかったりするのは何度もブログで説明していますが

肩上の長さでの縮毛矯正で起こりやすい問題です

 

 

対処法はいかに生まれつきの様な自然な直毛に近づけるか!なのですが

過去記事も合わせて読んでみてください

 

 

 

プレイスの施術例では

肩上のボブを内巻きに入るようにラウンドストレートで仕上げるとこんな感じ

 

 

 

 

肩上でレイヤー(段)の入ったショートっぽいスタイルだとこんな感じ

このスタイルなんかだと、根元の立ち上がりも残したいので

根元から毛先にかけて曲げています

段の入ったスタイルでも根元がペッタンコになってないし仕上がりも自然でしょ?

 

 

 

ですが曲げるにもパワーがいるので

それなりに毛髪内部がしっかりしている(傷みが少ない)事が前提です

また最初に書いた髪の傷みの話につながってしまうんですけどね

 

 

 

縮毛矯正が綺麗にかからないなぁ~

と感じている方、何らかの理由があると思います
ここで書いた以外でもスタイルや長さの選択を間違っているのかもしれませんし
ヘアケアの方法が間違っているのかもしれません

様々な角度からもう一度見直すことで
縮毛矯正が綺麗にかかるようになるかも!?

 

 

 

ちなみに、ここでは「美容師のミス」については触れてませんが

 

失敗した。と感じる仕上がりのほとんどは

回避できたであろう失敗の原因を見抜けなかった美容師の責任だと思います

 

失敗する原因を作ったのがお客様であっても

見抜いて回避するのもプロの技術です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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